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Journalジャーナル

特定の色を持たない魅惑のボルダーオパール

Issue | 2019.08.01

「B」 = Boulder opal

真珠と共に古くから日本人に愛されてきたオパール。見る角度や光の入り方で独特な光彩を放ち、人々を魅了してきました。この輝きを引き出すのがオパールに代表する『遊色効果(プレイ オブ カラー)』と言われる現象。 中でも、母岩とともに研磨されることで原石に沿った形に磨き上げられるボルダーオパールは、ひとつひとつ異なる形と色の輝きが魅力です。 Text: Tomoko Katoh

ヴィクトリア女王が愛したブラックオパールとボルダーオパール

オパールが歴史上に登場するのは、古代ローマ時代に遡ります。マルクス・アントニウス将軍がクレオパトラにオパールを送るため、元老議員ノニウスが所有していたオパールを買い取ろうとしたが拒否され、ノニウスを国外追放してしまったのは有名な話。昔から貴族・王族に愛されてきたオパールですが、イギリスのヴィクトリア女王は常にオパールを身につけていたと言われるほどオパールを愛していました。5人の王女が結婚する際には、それぞれオパールを贈ったというビクトリア女王ならではのエピソードも。またオーストラリアが長い間イギリスの植民地だったことから、イギリス王室が最も最良のブラックオパール、そしてボルダーオパールのコレクションを所有しているとも囁かれています。

主にオーストラリアやメキシコで産出されるもので半透明から不透明の「黒」が特徴のブラックオパール。暗い色の背景に対して、煌びやかな遊色効果を放つ印象的な宝石です。オパールの中でも最も高値で取引されるブラックオパールは、色の割合でその希少価値が異なります。赤、橙、黄、インディゴライト、紫、緑、青の順で価値が高くなり、中でも黒い地色の上に、真っ赤な模様が入ったオパールはレッドインブラックと呼ばれ、ブラックオパールの中でも最高級品とされています。一粒でも高級感があるのでイヤリングやピアスなど一点追加するだけで、ぐっとコーディネートが引き締まり、ラグジュアリーな仕上がりに。和装との相性も良く、大人の着こなしを楽しめます。このブラックオパールと比較されることが多いのがボルダーオパールです。

ボルダーとは英語で大きな石、すなわち岩や魂のこと。オパールの一つであるボルダーオパールは、オーストラリア クイーンランド州にある丸い石から見つかるため、この名前がつきました。母岩と呼ばれる岩石の破片が、宝石の一部となるのがボルダーオパール。オパール層が薄いため、母岩と一緒に研磨されて宝石となります。クイーンランド州では、20世紀初頭からヨーワ クィルビ ウィンストンの3地域でオパールが産出。当初はオパール部分だけを取り出して研磨していましたが、1960年代から捨てていた母岩部分とともに研摩する手法に変化しました。さらに1980年代以降は、母岩の層により、外形や厚みの幅が広がったとされています。

ボルダーオパールは形を最大限に残して母岩とともに研磨されるため、横から見るとオパール層と母岩の境目が波打って見えるのが特徴的。母岩によって外形は異なりますが、他のオパールと比べて、脱水によるひび割れを起こしにくい利点も。特定のカラーを持たず、幅広い色の輝きを放つことで、見る人を魅了しています。模様によって「ブラック ボルダー」「クリスタル ボルダー」「ヤワ ナッツ」「ボルダー マトリックス」の4種類に分かれますが、今では産出量が非常に少なく希少価値の高いものとなっています。

ボルダーオパールの原石

オーストラリア産ボルダーオパールのリング

美しい輝きを保つ秘訣は日常のお手入れから

オパールはモース硬度5~6.5と衝撃に弱いのが特徴です。高周波洗浄機などの衝撃でも割れてしまう恐れがあるので、使用は避けるようにしてください。お手入れをする際は水を入れた容器の中に宝石を入れ、先が柔らかい筆などで優しくこすり汚れを落としましょう。汚れがひどい場合は、石鹸を溶かして温かい石鹸水にするか容器に中性洗剤を数滴入れて洗うと輝きを取り戻します。洗った後は自然乾燥が必須。乾いたら柔らかい布で丁寧に拭きましょう。急激な温度変化にも弱い性質を持つので、ドライヤーの使用は控えるのがベスト。熱で割れてしまう恐れがあるので注意しましょう。また、オパールよりも硬度が高い宝石と一緒に保管すると、衝撃に負けてしまう恐れがあるので単独で保管するのがお勧めです。毎日のお手入れ一つで美しい輝きを保つことが出来るのでぜひ参考にしながら、自分らしいコーディネートを楽しんでください。

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