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Journalジャーナル

夏の光に映えるムーンストーン

Issue | 2019.08.01

「M」 = Moonstone

その名の通り、月の光を集めたような柔らかな光が魅力的なムーンストーン。その輝きはどんな宝石よりも印象深く、神秘的な美しさを秘めています。夏の暑い季節は、涼し気で爽やかな光がより一層際立つことも。夏の光に映える魅惑のムーンストーンについて紐解きます。 Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

最大の魅力はシラーと呼ばれる幻想的な光の輝き

和名では、「月長石」と呼ばれるムーンストーン。石の表面が白色や青色に光り、月光の輝きに似ていることからムーンストーンと名付けられました。ムーンストーンを目にしたとき、まず一番魅力に感じるのが石の中に秘めた幻想的な輝き。これは「シラー」または「シーン」効果と呼ばれ、長石の層が重なって生じる光の反射と散乱による現象です。この光は月の満ち欠けと共に大きくなったり小さくなったりすると言われ、昔から多くの人々に崇められてた一面も。一般的に知られているムーンストーンは乳白色や半透明のものが多いですが、実はカラーバリエーションが豊富なのも魅力。オレンジやピンク、イエロー、グリーン、グレー、ブラウン、レッドなども見つかっています。シラー効果は通常、青〜白色をしていますが、青みや銀色を帯びたオレンジ色のシラー効果を見せる石もあり、一言でムーンストーンと言っても多くの表情を持っているため自分だけのお気に入りを探してみるのも楽しみのひとつ。尚、稀にではありますが透明のムーンストーンが発見されることもあり、大変高い価値が付けられています。中でもスリランカ産のムーンストーンはほとんど透明に近いベースに淡い青色のシラー効果が見られるものがあり古くから重宝されています。

ムーンストーンはカラーによって種類が定められており、名前そのものも変わってきます。ブルームーンストーンと呼ばれるものは、涼し気で優しい青の輝きを魅せてくれます。中でも濃い青色のものはロイヤルブルームーンストーンと呼ばれ、より希少価値の高いものとされていますが、現在ではほとんど産出されることはありません。美しい光沢のムーンストーンは、ネックレスやブレスレット、指輪などどれも根強い人気を誇る宝石のひとつ。カットは、ムーンストーンの特徴的なシラー効果やキャッツアイ効果を引き出すためカボションカットが施されることがほとんどです。古くは、細かいカメオ細工をするなどして、さらなる美しさを楽しんだとも言われています。

スリランカ産のムーンストーン

レインボームーンストーンのリング

幻想的な輝きが魅力のムーンストーンジュエリーをチェック

「純粋な恋」「愛を伝える石」などの石言葉を持つムーンストーン。比較的手頃な価格から入手できるため、プレゼントとしても高い人気を得ています。ムーンストーンを取り扱うジュエリーブランドも多くありますが、石を選ぶ時は、石の表面が滑らかで硝子の様な光沢を持ち、シラーが美しく映えるものを選ぶように意識しましょう。

1973年創業の老舗ジュエリーブランド「ヴァンドーム青山」の姉妹ブランドの「VAヴァンドーム青山」は、シンプルな中にもストーンの存在感が際立つリングが。柔らかな曲線のオーヴァルカットとシラーが美しく映え、指先に洗練された女性らしさをを添えてくれます。国内でも最高水準の技術を駆使する熟練の職人が一つ一つ丁寧にハンドメイドで仕上げるジュエリーブランド「BIZOUX(ビズー)」。中でも、ロイヤルブルーのムーンストーンのアイテムがお勧めです。しずくのように澄んだルースの中に、くっきりと浮かぶ青い虹を想像させる、初夏にピッタリのアイテム。神秘的な美しさを実感できるので、今期新しく取り入れたいジュエリーのひとつです。「ジュエリーをもっと自由に楽しんでいただきたい」という想いのもと、 シンプルな美しさを讃えながらひとさじの遊び心を添えたジュエリーを展開してるのが「ete(エテ)」。クラシカルをテーマにしており、シンプルな中にさりげないデザインを施したアイテムが多く、重ねづけもしやすい優秀なアイテムが揃っています。「エテ」では、オンにもオフにも合わせやすいドロップ型のムーンストーンイヤリングを展開。さりげなく添えるだけで、顔まわりを明るく彩りってくれます。

柔らかな輝きで、夏の光りにとにかく映えるムーンストーン。この夏は、ムーンストーンを身に着けて、コーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

柔らかな曲線のオーヴァルカットとシラーが美しいリング

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