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Journalジャーナル

あたらしいパワーストーン カルセドニー

Issue | 2019.10.28

「C」= Chalcedony

カルセドニーは半分透き通ったような色合いがとても優しく、魅力的なパワーストーン。日本では「玉髄」と呼ばれ、古くから親しまれています。多色天然石のひとつで、ホワイトやシーブルーなど複数の色を持つ宝石。人に癒しや縁をもたらすパワーストーンであるカルセドニーは、ひとつひとつ異なる淡い色合いが魅力です。 Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

古くから英国貴族に親しまれるカルセドニー

カルセドニーはギリシャの町カルセドンで多く採掘されたことが語源となった宝石。現在はブラジルやオーストラリア、インドが主な産地になっています。カルセドニーの中でもホワイトカルセドニーの歴史は古く、19世紀初期にジョージアンの貴族階級に好まれた宝石といわれています。半分透き通ったホワイトの色合いを示すパワーストーンの知的かつ高貴な雰囲気はシンプルの中にも上品な美しさを好むジョージアンの貴族から人気を広げ、英国全体で流行したのだといいます。

近年では、英国王室のキャサリン妃がカルセドニーのジュエリーを着用するなど英国でも人気な他、インド王室など数々の国の王室で親しまれているパワーストーンです。

多彩な色合いを醸し出すカルセドニーの秘密

形成方法は様々ですが、火山噴火で積み上がった岩の空洞部分や水底などにある堆積岩の割れ目、地層中の多孔質の岩石や堆積物が固まることで形成され、小さな鉱物が沢山集まっている宝石です。カルセドニーの主成分は水晶と同じ石英。その中には珪酸を含んでおり、そこに含まれている鉱物のバランスによって多彩な色に変化する天然石だといわれています。

中でも特徴的な色合いのものは別のパワーストーンとして扱われます。縞模様のあるアゲートや、より不透明な色合いのジャスパーをはじめ、アップルグリーン色のカルセドニーはクリソプレーズ、赤褐色のカルセドニーはカーネリアンと呼ばれています。

カルセドニーと呼ばれている宝石の主なカラーバリエーションはホワイトとピンク、シーブルーの3色です。ホワイトカルセドニーは、オフホワイトの優しい輝きが特徴の色味。他のパワーストーンと組み合わせても相性が良いです。ピンクカルセドニーはローズクォーツよりも透明度の高い淡い色合いのパワーストーン。ピンクカルセドニーとして流通している石には天然色と加工色のものがあり、天然色のものは殆どの場合でとても淡いピンクの色合いをしています。

シーブルーカルセドニーは、カルセドニーを代表する淡い水色の色味をしたパワーストーン。綺麗に透き通った青色の海を表現したような鮮やかで特徴的なカラーが人気の秘密です。ドイツの宝石加工技術者によって、2002年にあたらしく生まれたシーブルーカルセドニー。このパワーストーンの色合いは、現在も非公開の加工方法によってドイツで特別に作られ続けている貴重な色彩です。

小さな鉱物が集まってできたカルセドニーが秘めるパワー

カルセドニーは石英などの様々な鉱物が集まってできた結晶であり、共有や集合といったパワーを持っていると伝えられています。これは人との縁や繋がりをもたらすもので、人間関係を良好にしてくれるといわれています。また、自由や開放という意味合いも併せ持っており、持ち主の心をリラックスさせて解放するパワーストーンともいわれています。

女性らしい柔らかさを引き出すカルセドニーを身に着けてのお出かけで特におすすめしたいのは、初めて行く場所やちょっとした社交の場などあたらしく出会う人が集まるところ。ブラックやブラウンなどダークトーンや色味の濃いファッションには、ホワイトカルセドニーのイヤリングやネックレスを添えるとグッと上品になります。アイボリーやモスグリーンなどのアースカラーに華やかさを増したい時には、シーブルーカルセドニーがぴったり。オフホワイトやラベンダーなどの女性らしい色合いには、ピンクカルセドニーでとろみをプラス。

カルセドニーの綺麗な色合いやパワーを保つには、日頃のお手入れが大切。クラスターやセージ、月光でのお手入れに適しています。色味のあるカルセドニーの場合は、紫外線による退色の恐れがあるため、直射日光の当たる場所での保管は避けると良いでしょう。

肌寒い季節のコーディネートは、ダークトーンにまとまりがち。そんなとき手持ちのジュエリーに合わせて、優しい色味のカルセドニーをプラスしてみてはいかがでしょうか。

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