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Journalジャーナル

ジュエリーで旅する世界のブランド「ヴァン クリーフ&アーペル」

Issue | 2019.07.22

まるでおとぎの国に迷い込んだかの様な可憐なデザインで、世界中の人々を魅了するヴァン クリーフ&アーペルのジュエリー。女性の心を掴むデザインから、コレクターが好むハイジュエリー、更には王侯貴族への一点物の制作も手掛けるなど、その人気は多岐に渡ります。そんなフランスが誇る至宝、ヴァンクリーフアーペルの魅力の秘密に迫ります。Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

ヴァンクリーフアーペルの誕生

女性なら誰もが一つは持っていたいと願うヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーコレクション。そんなフランスを代表するハイジュエリーブランド「ヴァン クリーフ&アーペル」の歴史を覗いていきます。

その歴史は古く、1896年宝石商の娘であるエステル・アーペルと、宝石カット職人の息子アルフレッド・ヴァン クリーフが結婚したことがきっかけ。その後1906年、アルフレッド・ヴァン クリーフが従兄弟たちとヴァンドーム広場にヴァン クリーフ&アーペル社設立しました。

創業当時から、ヴァンドーム広場にあるアトリエで職人が一つ一つのジュエリーを手作業で制作。職人によって生み出される独自の技法「ミステリーセッティング」によって、作品のフォルムによりよくフィットするような立体的なカットが可能に。これによりヴァン クリーフ&アーペル社特有の、宝石本来の美しさを引き立てる作品が生み出されることとなりました。このようして芸術性が高く、独特の世界観を醸し出すヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーが誕生。長年の間、世界中の人々を魅了し続ける憧れのジュエリーとなったのです。

人気の秘密は素材へのこだわりと職人の巧みな技法により作られる洗練されたデザイン

ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーコレクションは、自然界の美しさをモチーフとしたものが多く知られています。花やチョウチョ、小鳥やフラミンゴ、象など親しみやすいデザインの他にも、ファンシーな妖精なども多く登場します。ジュエリーの枠を飛び越えて、まるでおとぎの国に迷い込んだような錯覚を与えてくれる類を見ないデザインが魅力。特に人気が高いのは、丸みを帯びた四葉のクローバーが可愛らしい「アルハンブラ コレクション」や「ペルレ コレクション」です。このシリーズはヴァン クリーフ&アーペルを代表するデザインの一つで、幸運を呼ぶラッキーチャームとして創業以来、マレーネ・ディートリッヒ、ジャクリーン・ケネディ・オナシス、マリア・カラス、モナコのグレース王妃など、世界中の王侯貴族やセレブリティから愛されています。

アルハンブラやペルレコレクションは、天然素材を用いているものが多く取り扱われています。それによって誰もが手に届くジュエリーを作り出すことが可能となり、働く女性の間でも身に着けやすくONでもOFFでも愛用できるアイテムとして人気。中でもマザーオブパール(白蝶貝)を使用したものは、乳白色の柔らかさの中に柔らかい光が煌めくデザインとして不動の地位を築いています。ここに使用されるマザーオブパールも、インドネシアや日本で産出される美しさを極めた素材のみを職人たちが厳選しジュエリーへ加工。ひとつひとつにヴァン クリーフ&アーペルのこだわりが込められています。

また、このデザインが特徴的なハードストーンの周囲を取り囲むゴールドビーズの連なりは、一粒ずつ丹念に宝飾職人の手で形作られたもの。まるで、彫刻作品を作るかのように時間を掛けて、幾度も研磨されています。こうしてようやく出来上がるのが、あの完璧な球体のなめらかさと光が戯れるようなまばゆい輝きなのです。ヴァン クリーフ&アーペルの魅力を引き立てる宝石細工職人、ジュエリー職人、セッティング職人、研磨師とそれぞれに異なる高い技術を持つ経験豊かな職人たちは総称して「黄金の手」と呼ばれています。最高水準を持つ職人ならではのデザインはネックレスやリングのみではなく、時計やブレスレットなどさまざまな形で展開され、世代を問わず多くの人々に愛されています。

シンプルなデザインの中にもエレガントでゴージャスなヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーコレクション。デイリー使いとしても、特別な日に身に着けるアイテムとしてもあらゆるシーンで活躍するこのアイテムを、この夏大人のコーデイネートに添えてみてはいかがでしょうか。

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