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Journalジャーナル

夏にピッタリなシェルジュエリー

Issue | 2019.08.01

「S」 = Shell

夏に向けて水着選びや日焼け止め、美白対策も大切ですが、一気にサマーファッションを格上げしてくれるのがシェルジュエリー。リゾートにもピッタリなので、これからの季節重宝すること間違いなし。身につけるだけで、いつものコーディネートを旬にアップデートしてくれる、シェルの魅力を紐解きます。 Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

シェルジュエリーを楽しむ

ジュエリーとして用いられる宝石のほとんどは鉱物(無機質)で生成されていますが、シェルは有機質素材で出来ているのが特徴。シェルは和名を「貝殻」と言い、貝が外套膜の外面に形成する生体鉱物の一種として知られています。貝殻に利用される炭酸カルシウムの結晶構造は、主にタンパク質から生成。変質が少なく、半永久的に保存できるという特徴を活かし、古くから、貨幣や装飾品、日用品、薬、玩具など、世界中で用いられてきました。

近年は宝飾用として用いられることも多くなってきており、種類はさまざま。中でも人気があるのは、真珠母貝(マザーオブパール)、シェルカメオの素材として用いられるヘルメットシェル、コンクシェル、オパキュラムなどです。世界5大ジュエラーの1つである「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)もマザーオブパールのアイテムを展開。マザーオブパールは、母性、女性らしさ、守護を象徴しており、身につけることで安全と健康をもたらしてくれると言われています。また、結婚42周年を記念する宝石としてギフトで選ばれることも。

マザーオブパールは玉虫色の光沢のイメージがありますが、グレーがかったマザーオブパールはより神秘的な印象を与え、光を反射して次々に変化する虹色の輝きを放ちます。「ヴァン クリーフ&アーペル」は、外観の均一性や色・仕上がりの美しさで極めて高い品質を有するオーストラリア産のホワイトマザーオブパールとフランス領ポリネシア産のグレーマザーオブパールを選定。時計にはひとつの文字盤に1枚の貝殻のみを用いるなど、ブランドのこだわりがたっぷり凝縮されています。

ヴァンクリーフ&アーペルの「アルハンブラ」コレクション

幸運を象徴するモチーフが輝く「アルハンブラ」コレクションの時計

清涼感が夏にぴったり!虹色の輝きで魅せるジュエリー

比較的カジュアルにも上品にも身に着けられるシェルジュエリー。中でも、ひと際人気なのが、ホワイトシェルやピンクシェルを使用したアイテムです。表面の艶感と、見る角度によって虹色に光を放つその魅力的な輝きは、顔周りや胸元を明るくしてくれるのが嬉しいポイント。耳元を華やかに飾るイヤリングやピアスには、大きめのラウンドカットのデザインがおすすめです。シェル自身が放つその輝きを存分に生かしたデザインで、夏の光を爽やかに照り返し周りとの差を付けられそう。乳白色~薄いピンクの彩りは華美になりすぎず、コーディネートのポイントとなること間違いなし。

ネックレスはシンプルなデザインで、デイリーユースとして使い回せるものが便利ですが、フラワーモチーフや少し変わったデザインもジワジワと人気が高まってきています。ホワイトシェル・ピンクシェル×ゴールド・シルバーの組み合わせ等、カラーバリエーションを楽しめるのも魅力。天然のシェルは、一つ一つの輝きやカラーの度合いが少しずつ異なるため、自分だけのお気に入りのアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。

硬度の低いシェル その取扱いには注意して

ジュエリーとして様々な表情を魅せるシェル。夏のファッションにも手軽に取り入れやすいことから幅広い年齢層に人気がありますが、その最大の弱点は硬度の低さ。取り扱う際は注意が必要となります。特に、落としたり着用時にぶつけてしまうなどの衝撃には弱く、ひび割れや欠けの原因となります。圧力が掛かることには十分な注意が必要です。

また、酸やアルカリにも弱く化学薬品にも要注意。塩素系の洗剤は、発泡を伴い溶けてしまう恐れがあります。普段のお手入れは乾いた布で優しくふき取る程度で綺麗になるので、汚れが気になる際はぬるま湯と中性洗剤で優しくなでるように洗いましょう。香水やボディローションを使用する場合には、10分間ほど待ってからジュエリーを着用するのがお勧めです。

アンティークコインに刻まれた文字に着想を得た「ブルガリ ブルガリ」コレクションのネックレス。白のエレメントはマザーオブパール

ブシュロンの「セルパンボエム」コレクション。白のリングがマザーオブパール

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