メイクや服を着替えるように、「ジュエリー」を纏う

2018年12月20日

私たちが普段何気なく身につけているリングやネックレス、イヤリング。「アクセサリー」とも「ジュエリー」とも呼ばれることもありますが、実際にはどんな違いがあるのでしょうか?

気軽に楽しめるアクセサリーと、高級感のあるジュエリー

アクセサリーとジュエリーの一番の違いは”素材”。アクセサリーはネックレスやヘアクセサリー、コサージュなど、使用する素材に制限がありません。そのため比較的安価なものも多く、ファッションとして気軽に取り入れられやすい傾向に。重ね付けやカラーコーディネイト、イベントに合わせたコーディネイトなど、気分に合わせて幅広く楽しむことができます。

一方、ジュエリーは金銀、天然の宝石、プラチナなど希少価値の高い素材を使用しており、高級感のある輝きが魅力です。ジュエリーをプラスするだけで、いつものコーディネイトが洗練された印象に。欧米ではアクセサリーを「コスチュームジュエリー」、ジュエリーを「ファインジュエリー」と明確に呼び分けています。

最近は日本発のジュエラーも、レッドカーペットで注目を集めるようになりました。季節ごとに表情を変える自然や建築・庭園を表現し、日本の美意識を反映したジュエリーとして世界を魅了。第90回アカデミー賞では、オスカー女優のルピタ・ニョンゴやジェニファー・ローレンス、大女優のフェイ・ダナウェイがジュエリーを着用したほか、ミランダ・カーやジェシカ・ピールなど多くのハリウッド女優に愛されています。

祖母から愛すべき娘へ、そして孫へ。時を越えて受け継がれる魅力

宝石や貴金属を用いる普遍的素材価値のあるジュエリーは、半永久的に価値が下がることはありません。時代に合わせてデザインのトレンドはあるものの、リフォームすることで本来の輝きを取り戻します。祖母から母へ、母から娘へ。時代を超えて受け継がれるのもジュエリーの魅力の一つです。

イギリス王室のウイリアム王子が、ダイアナ妃のサファイアの婚約指輪をキャサリン妃に贈ったのは有名な話。ジュエリー文化が根付いているヨーロッパではこういったケースも少なくありません。

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サザビーズ ジュネーブのオークションに、マリー・アントワネットのジュエリーが登場。初公開の逸品に世界中から熱い視線が集まります

2018年11月にサザビーズ ジュネーブで開催するオークションに、ブルボン=パルマ王家のロイヤルジュエリーコレクションが100点以上出品されます。中でも話題なのは、ルイ16世の王妃であったマリー・アントワネットが所有していた宝飾コレクション。200年以上保管されていたものが今回のオークションで初公開となります。

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この宝飾コレクションは、フランス革命中に生まれました。1791年、ルイ16世とアントワネットと子どもたちはフランス脱出の準備を始めました。王妃は一晩かけてダイヤモンドやルビー、パールなど所有していた数々の宝飾品を綿で包み木製のチェストに収めたそうです。そのチェストは王妃が信頼する元フランス大使に託されてウイーンへ。そこで王妃の甥であるオーストリア皇帝に預けられました。
しかし亡命は失敗に終わり、93年にルイ16世とアントワネットは処刑。息子のルイ17世は捕虜のまま死亡しました。ウイーンに追放されて唯一生き残った娘のマリー・テレーズが、いとこのオーストリア皇帝から母親アントワネットの宝飾品が詰まったチェストを受け取ったと言われています。後に、宝石コレクションの一部はマリー・テレーズの姪が譲り受け、その息子へ。今回のオークションではその一部が出品されるため、世界中の注目が集まっています。

落札予想価格で最も高額のものは、天然パールとダイヤモンドのペンダントで約1億1,000万~2億2,000万円。天然パールはとても希少なため、予想価格が非常に高くなっています。

ファッションを格上げするジュエリーの輝き

クリスマスや年末が近づくと、人と会う機会が増える人も多いはず。そんな時、いつもの服にジュエリーを添えるだけでグッと上品な印象に。華奢なジュエリーは、鎖骨ラインに合わせるとよりいっそう女性らしさを引き出します。またトップに存在感のあるものは、鎖骨と鎖骨の間のくぼみ下に合わせるとデコルテの美しさが引き立ちます。ジュエリーが映える白シャツや黒のタートルネックニットなど、シンプルな着こなしに合わせて上品に仕上げましょう。

また、今年の秋冬はアイメイクやリップ、チークなどマット質感のメイクが注目されています。落ち着いた印象のメイクとシックな装いにマッチする、存在感のあるジュエリーを纏えば一気に今年らしい印象に。メイクと服を着替えるように、ジュエリーを自由に合わせて自分らしい旬なコーディネイトを楽しみましょう。