華やかな着物を纏う成人式。ハレの日につけるべきジュエリー

DATE : 2019.1.29
TEXT : Tomoko Kato

「振袖にジュエリーはタブー」という話をどこかで耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?成人式や結婚式で、振袖にジュエリーを合わせる際、コーディネイトに悩んでしまう方も少なくないかと思います。一生に一度の晴れの舞台を思い出に残る素敵な式にするため、振袖を纏う際の基本的なマナーをご紹介します。

「振袖にジュエリーはタブー」と言われるワケ

日本人にとって着物は染み深いものですが、最盛期に比べると着用する人はとても少なくなっています。かつて、日常生活で着物を着用していた時代、現在のように煌びやかな装飾品はほとんどありませんでした。その当時の習慣が「着物にジュエリーはタブー」、そして「振袖にジュエリーはタブー」となっているとも言われています。また、振袖ともなると柄や色目がとても美しく華やかであるため、ジュエリーを付けなくても十分ともされてきました。

また振袖は結婚式や成人式など人生のハレの日に、未婚女性が着ることができる「第一礼装」です。そのため、「昔ながらの、きちんとした正装を」と考える人が多く、少なからず「ジュエリーは付けない方がいい」という考え方の人がいることも事実です。

現代では、普段は洋服を着用し、振袖や着物を特別な場面で身につける人も。文化は時代とともに変化するので、振袖や着物に対するジュエリーマナーも少しづつ現代風に変わってきています。そのため基本マナーを抑えれば、自分らしく「振袖×ジュエリー」を楽しめます。実際、イヤリングやヘアアクセサリーなどで、振袖のコーディネイトを華やかに仕上げる人も増えてきました。

また、「振袖を着る機会が少ないので、せっかく着るなら自分らしく華やかに」と願う女性も多いはず。現代は、以前では考えられなかったくらい上品で煌びやかなジュエリーがたくさんあります。中には「振袖を引き立てる」ものもあるので、ジュエリーを諦めるのではなく、上手にコーディネイトして晴れの舞台を楽しみましょう。

アップのヘアスタイルに合わせたい、ピアスやイヤリング。指輪やネックレスは上品かつ控えめに

振袖はもちろん、着物や浴衣など着る際は、髪をアップにする女性がほとんど。アップにすることで縦のラインをつくり、すっきりとまとめています。アップのヘアスタイルは綺麗に耳が見えるため、ピアスやイヤリングをしない手はありません。では、振袖に合わせるジュエリーはどのようなものを選べば良いのでしょうか?

全身の統一感を出しやすいのは、カラーを合わせてしまうこと。振袖の柄の中にある色や、ヘッドアクセサリーと同系色のジュエリーを選んでみましょう。これだけで主張しすぎず、まとまりのある印象に仕上がります。ゆらゆらと揺れるタイプのものは、お洒落感もグッと上がるので上手にコーディネイトしてみましょう。男性は「揺れるものに視線を向ける」という傾向があるので、このタイプのジュエリーを付けると、心なしか異性からの注目度も上がるかもしれません。

また、「昔ながらのきちんとした礼装を崩したくない。でもジュエリーは付けてみたい」という人は、小さめのパールなど耳にぴったりくっつくタイプのものを選びましょう。振袖の魅力を上品に引き立ててくれます。

指輪やネックレスは上品かつ控えめに

振袖や着物、浴衣を着用する際、立体感のある指輪は、「石」を留めるツメ部分に生地が引っかかってしまうことも。振袖の生地や帯に引っかからないよう、指輪はできるだけ平たいタイプのものを選びましょう。シンプルなデザインでも幅広のタイプや、重ねづけなどで自分らしく上品にアレンジすることが可能です。

また、ネックレスは控えた方がいいかもしれません。ネックレスが必ずしもNGというわけではないですが、振袖は衿で首元を彩ります。衿は、刺繍の半衿や重ね衿など、顔映りが良くなる華やかなものがたくさんあります。そのため、ネックレスを付けても衿に隠れてほとんど見えなくなってしまうことも。どうしても、ネックレスを付けたいという人は付けても良いかと思いますが、その際は指輪同様、生地にひっかからないシンプルなものを身につけましょう。

「振袖だからジュエリーはNG」と諦めてしまうのではなく、振袖の柄や豪華さを引き立てるものも多くあるので、上手に選んでコーディネイトしてみましょう。振袖という古典的な美しさを大切にし、帯結びなどと合わせてジュエリーを楽しむことでグッとお洒落な印象に仕上がります。基本的なマナーをおさえることで、上品でよりいっそう華やかに。一生に一度のハレの日。思い出に残る大切な1日をお過ごしください。