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Journalジャーナル

ハリウッド女優に学ぶ、ダイヤモンドの合わせ方

Issue | 2019.07.10

ジュエリーコーディネートの参考として、ハリウッド女優のファッションチェックは欠かせません。レッドカーペットはもちろん、映画の中でどのように着用しているかはとても興味深いものがあります。煌びやかな世界には、コーディネートのヒントがたくさん。作品によって表情を180度変えるハリウッド女優。彼女たちは、ジュエリーをどのように合わせているのかをあらためて振り返ってみましょう。 Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

『紳士は金髪がお好き』で魅惑の女性を演じたマリリン・モンロー

マリリン・モンローの代表作の一つ『紳士は金髪がお好き』は、ダイヤモンドを語る上で欠かせない作品です。主役のショーガール、ローレライ(マリリン・モンロー)は、お金持ちやダイヤモンドに目がない魅惑の金髪美女。作品の中で彼女が「Diamonds are a girl’s best friend(ダイヤモンドは女性の親友)」と歌うシーンはあまりにも有名です。ピンクのドレスを纏ったローレライは、愛より富を欲するというダイヤモンドへの愛を高らかに歌い上げました。

この時、ローレライが首元に合わせていたのがゴージャスなダイヤモンドのネックレス。まるで何かに囚われたかのような印象的なダイヤモンドは、胸元の開いたセクシーなドレスの魅力を引き立てます。黒ではなくピンクなど明るい色のドレスに合わせることで、女性らしい印象に。また、顔全体も明るくなり、マリリン・モンローの魅惑の唇も見事に演出しています。

上品に美しさを添える『ローマの休日』

初公開から60年以上経った今でも、世界中の人々に愛される名作『ローマの休日』。イタリア・ローマを表敬訪問した王女と、彼女が滞在先から飛び出しローマ市内で知り合った新聞記者との切ない24時間の恋を描いています。冒頭で、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女が身につけていたダイヤモンドの輝きは、白黒映画でもハッキリとわかるほど。

Photo by Wikimedia

プリンセスの象徴であるティアラ、耳元に可憐に揺らめくイヤリング、そして首元で眩く煌くネックレス……。何度見てもため息がでそうなジュエリーを、上品につけこなしています。それらのジュエリーはオードリー・ヘプバーンの瑞々しく愛らしい姿を際立たせ、隙のない美しいプリンセスへと昇華させます。存在感のあるジュエリーを身につけているにも関わらず、ファッションを邪魔しないコーディネートは、今なお世界中の女性たちの憧れの的となっています。

華やかさが話題を呼んだ『華麗なるギャツビー』

2013年に公開された『華麗なるギャツビー』は、Tiffany & Co.(ティファニー)がジュエリー制作を担当してことでも話題に。当時のパーティシーンには欠かせなかったティファニーが、この映画とコラボレーションしたのは必然的な運命だったのかもしれません。中でも、映画のためだけにデザインされたジュエリーはいずれも圧巻。

ダイヤモンドのヘッドドレスにフィンガーブレスレットというラグジュアリーなジュエリーを、キュートに着こなすデイジー役のキャリー・マリガン。彼女は、この映画で数億円のダイヤモンドを纏ったというのですから驚きです。ひとつひとつのジュエリーは比較的大粒のものですが、それを嫌味に感じさせない統一感のある着こなしは、ぜひ参考にしたいもの。パーティシーンのデイジーは、ヘッドドレスを付けることで見る人の視線を上半身に集中させています。ヘッドドレスと絶妙なバランスを保っている眉上カットの前髪が、彼女の愛らしい瞳を強調しています。

総計134カラットのダイヤモンドが登場する『ムーラン・ルージュ』

『華麗なるギャツビー』と同じ監督、バズ・ラーマンが手がけた『ムーラン・ルージュ』。ニコール・キッドマン演じるサティーンの気を引くため公爵が贈ったネックレスは、まさに豪華絢爛。目が眩んでしまうほどのネックレスは、この映画のためだけに制作されたオリジナルです。当時ネックレスには、総額134カラット、1,308個ものダイヤモンドがあしらわれました。

また、ニコール・キッドマンが着用している黒のドレスが、より一層ダイヤモンドの輝きを引き立てます。首から胸元へ向かって流れるようなデザインは、縦のラインを演出。揺らめくピアスとの相乗効果で、全身の美しいラインを印象づけています。胸元が開いたデザインの服を身に纏う際には、ぜひともこの縦ラインを取り入れてみてください。

豪華なジュエリーが登場する名作映画はたくさんあります。「映画の中と全く同じ」とはいかなくても、洋服やメイクとのコーディネートで参考にしたい部分も。ストーリーを楽しむのはもちろん、「自身のファッションの参考に」という視点で映画を観てみるのも面白いかもしれません。また、どうしても映画の中のファッションを再現したいと思ったら、自分自身のアイディアを形にすることができるオーダージュエリーがお勧めです。自分のアイディアをデザイナーがデザイン画をかくところからはじまるフルオーダーが様々なサンプルパターンからお気に入りを見つけてカスタマイズする手軽なパターンオーダーなどジュエリーをもっと自由にお楽しみいただけます。

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