日常を少しだけリッチに変えてくれるジュエリーを

DATE : 2019.3.20
TEXT : Tomoko Kato

インポートジュエリーのセレクトショップ「Schatz」でバイヤーをつとめる今井佳奈子さん。ジュエリーや靴、バッグなどをバイイングするため、世界中を飛び回っています。そんな彼女にジュエリーと出会ったきっかけ、そして今後の展望をお伺いしてきました。

きっかけは女性らしさとセクシーさ

就職して3年目、今井さんは東京駅の本社勤務に異動。「これをキッカケに、丸の内で買い物をする機会が増えました。丸の内にあるセレクトショップにアルゼンチンのアクセサリーが置いてあり一目惚れしたんです」と当時の記憶を振り返ります。日本のジュエリーは、洗練されつつも華奢で控えな存在感。可愛らしく女性らしいものが多い印象がありますが「そこで見つけたアルゼンチンのジュエリーは、女性らしさとセクシーさが混在し、とても存在感がありました。ユニークでパワフルなジュエリーに、とても惹かれたのを覚えています」。そのジュエリーはチェーンの先端に天然石があり、その形状がとてもセクシー。ゴールド主体で主張がある中に、色っぽさを感じたそうです。「このようなジュエリーを身につけることで、自分自信もパワーアップできる気がします。それからは、インポートジュエリーばかり購入するようになりました」と教えてくれました。

今井さんは次第に、海外から直接、自分自身のジュエリーを購入するようになったそうです。「自身のジュエリーを購入するようになると、同じようにパワフルで個性的なインポートジュエリーを欲している人が、周りにたくさんいることに気がつきました。一人、二人とその人たちの分のジュエリーも購入するようになり、その後、定期的な販売会を行うようになりました」。当時はまだ会社員として働いていたので、自身のショップは持たず年に3〜4回、販売会のみ行っていたそうです。「ショップを持ったのは、主人の九州転勤がキッカケです。転勤を機に退職し、私は大分でショップをスタートしました」。今井さんがショップを持った理由は、素晴らしいタイミングに恵まれたから。ちょうどいいタイミングで、ちょうどいいサイズの場所を貸してくれる人が現れたそうです。この運命的なタイミングを掴み、ショップを始めた今井さん。「どうしてもショップを持ちたかった訳ではないのですが、出会いだと思います」と笑顔で答えてくれました。

「Schatz」に込めた想いとは

ドイツ語で「宝物」という意味を持つ「Schatz(シャッツ)」ですが、聞きなれない人も多いかと思います。「Schatz」という言葉に、今井さんはどのような想いを込めたのでしょうか。「ドイツのママは、台所から子どもを呼ぶときや、誰かに子どもを紹介するとき「Schatz」という単語を使います。ジュエリー(宝石)という意味での「宝物」ではなく、自分の子どもを「宝物」と呼ぶママの姿を店名にしました」。いつか誰かの「Schatz」となり、勇気やパワーを与えたい。「日常を少しだけリッチに変えてくれるジュエリーを。海を超え、世界中から集めます」と目を輝かせました。今井さんの想いをのせて、自分だけの「Schatz」を探してみるのも楽しいかもしれません。

日本人と外国人のジュエリーの楽しみ方の違いとは

今井さんが感じる、日本と海外のジュエリーコーディネイトの違いについてお伺いしたところ、「海外の女性は、そもそも自己肯定力が強いと思います」と一言。例えば日本人なら、他人にどう思われるかを気にするあまり「派手すぎる、主張が強すぎる」という理由で選ばないようなジュエリーも、外国人は「私はこれが好き」を軸に選ぶそう。そして「それがその人の個性となり、ジュエリーも非常によく似合っている」と語ります。外国人は、購入したジュエリーを長く愛用するのが特徴的。「もちろん海外にも流行はありますが、それよりも自分自身のスタイルを大切にしています。自分軸でセレクトし、それが自分のアイコンとなるまで長く愛用する」。そんな風にして、自分のスタイルを確立し、楽しめるのが日本と海外の違いだと教えてくれました。

日本では「流行かどうか」「他人からどう見えるか」というフィルターがかかりがちです。これに対して「自分が好き」「自分自身をブランディングする」という軸でセレクトするのが海外流。ジュエリーが似合うかどうかを自身で判断する姿勢は、ジュエリーデザインにも表れています。販売会で並べられたジュエリーもどれも存在感のあるものばかり。日本では珍しい曲線を組み合わせたものや、異素材のコンビネーションなどが目立ち、それぞれが存在感を放っていました。

オランダを拠点にヨーロッパでのライフスタイルを発信する今井さんのインスタグラムはこちら