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Journalジャーナル

ダイヤモンドより輝く!?希少石スフェーンの秘密

Issue | 2019.11.09

希少価値が高く、ジュエリー好きに人気の高いスフェーン。その最も大きな特徴的は、ダイヤモンドさえもしのぐ虹色の輝きの美しさです。石の色合いは、保有する鉄分の量などでゴールドからグリーンまでグラデーション豊か。そんなスフェーンの輝きの秘密に迫ります。Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

グラデーションが美しいスフェーン

ブラジルやマダガスカルなど、エキゾチックな土地を原産とするスフェーン。チタンナイトの別称をもつその石の名前は、ギリシャ語でくさびを意味する「スフェノス」という言葉に由来します。硬度の弱いスフェーンは、もともと宝石には適さないといわれていました。しかし、スフェーンの持つ美しく激しい輝きが人々を魅了したことで宝石としての日の目を見ることに。傷つきやすく割れやすいといわれるスフェーンが大粒の結晶として採掘されて出回ることは少なく、宝石としての希少価値は自然と上がっていったのだとか。

クロムを多く含み、深みのあるグリーンに輝くクロムスフェーンはジュエリー好きの間でも特に珍しいといわれている人気の色合いです。ホログラムのような不思議な浮遊感のある煌きは、クロムスフェーンならでは。もう一つの代表的な色味であるゴールドは、深みのある強いイエローの輝きが特徴。宝石用語で「光の分散による虹色の輝き」を表す「ファイア」が1番美しくみえるのはゴールドスフェーンと讃えられているほどの輝きを持っています。

激しいファイアは輝きの秘密

スフェーン最大の魅力は、ダイヤモンドよりも激しいファイアを持つ石だということ。ダイヤモンド並みの屈折率を持つスフェーンは光の分散させる力も強く、太陽光を浴びるとグリーンやホワイト、レッドなどに屈折した光に分散させて力強い輝きを放ちます。またスフェーンは複屈折の特徴を持ち、スフェーンを光が通過すると2本の屈折した光が映し出されます。その輝きはあまりにも強く、元が何色の宝石なのかわからなくなるほど。光を当てる角度によって万華鏡のようにくるくると変化する魅惑の輝きから、さまざまな色合いを楽しめる七色の石ともいわれています。

スフェーンの力強い輝きを感じたいのであれば、ブリリアンカットされている石が最適。ダイヤモンドのカット方法として使われることの多いブリリアンカットは、全方向から入ってきた光のすべてをトップから返す技術です。光の分散をさせるために考えられたカット方法を施してあげれば、スフェーンのダイヤモンド以上の輝きを楽しめること間違いなし。

貴方だけのスフェーンを探して

スフェーンは、心に溜まってしまっているマイナスの感情を浄化する力を持ったパワーストーン。身に着ける人の意思にパワーを与え、物事をゴールに導く手助けや決断力を高める働きをしてくれるといわれています。努力を結果に結びつけるパワーもあり、目指したいゴールがある方に特におすすめ。

スフェーンを選ぶときに気を付けたいポイントは、輝きと色。室内の照明では息を潜めるように静かな煌きを放つ石でも、太陽の光の中ではまばゆいほどの輝きを放つこともあります。着用シーンに近い状態での輝きを確認してみても良いかもしれません。また傷つきやすい繊細な石のため、研磨が難しいことでも有名。スフェーンを上手に磨けることは熟練の宝石職人の証ともいわれており、カットや磨きの良し悪しについてもポイントになります。グラデーション豊かな色合いの中で、貴方だけのお気に入りの石を探してみてください。

お手入れ方法としておすすめなのは、セージや月光浴。太陽光のもとでパワーを放出するスフェーンは、満月の夜に月光浴をさせることでパワーをチャージすることができます。セージの葉に火をつけ、その煙に30秒ほどくぐらせることでマイナスのエネルギーを取り除く効果があるといわれています。

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