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Journalジャーナル

古代エジプトで珍重 アマゾナイト

Issue | 2019.11.07

アマゾナイト はマイクロクリンという鉱物のうちのひとつ。マイクロクリンにはホワイトやピンク、レッド、イエロー、グリーンなど豊富なカラーバリエーションがありますが、この中でもブルーグリーンを発色するものだけがアマゾナイトと呼ばれています。磨き上げると鮮やかな緑や美しい水色に輝くことから、古代エジプトでも宝飾品として親しまれていた歴史と魅力を紐解きます。Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

古代文明を彩るエキゾチックな宝石

アマゾナイトの名前は、エキゾチックで清涼感のあるブルーグリーンの色合いがアマゾン川を彷彿させることから名づけられました。主な産出国はブラジルではなく、インドのカミール地方やロシアのウラル山脈、北アメリカのコロラド州などです。特にロシア産のアマゾナイトはロシアアマゾナイト呼ばれ、他の産出国のものよりも深みのあるグリーンの色合いが美しく人気が高いのだとか。アマゾナイトが美しいブルーグリーンを発色するメカニズムは、つい最近まで謎のベールに包まれたままでした。宝石学者たちは研究の末、1985年にブルーグリーンの発色には鉛とフェルドスパーの中にある水分が関わっているということを解き明かしたのだといいます。

古代から人々に愛されていたアマゾナイト。その歴史はとても古く、古代エジプト時代に遡ります。古代エジプトでは、ブルーカラーは新しい生命を生み出す水の色と呼ばれ大変縁起の良い色でした。そのためアマゾナイトのブルーグリーンを使ったジュエリーは重宝されており、ツタンカーメン王のお墓からもスカラベの宝飾品やビーズ、マスクなどに装飾されたものが発見されているのだとか。アメリカのインディアン達もアマゾナイトをジュエリーとして身に着けていたり、紀元前10世紀頃にはアマゾナイトを使った盾が作られていたりと様々な用途に使われています。

左 カルセドニー/ 右 アマゾナイト

アマゾナイトの標本

希望と生命力を吹き込むアマゾナイト

明るい未来を引き寄せるパワーを持ち、「希望の石」だと言い伝えられるアマゾナイト。古代エジプトやメソポタミアでも、身に着ける人に生命力や希望を与えて傷の治療や病気を回復へ向かわせてくれると信じられていました。優しく穏やかな性質を持つアマゾナイトは、 心身のストレスを和らげ、精神的・肉体的な活力を与えてくれるパワーストーン。ネガティブな思考に陥ってしまう時や、前向きに前進していきたい時におすすめな包容力のある石です。

アマゾナイトはセレブリティの間でも多数登場するアイテム。歌姫レディーガガは、アマゾナイトがあしらわれたチャンルーのブレスレットを愛用しています。5連に連なるブレスレットはユニセックスに着用できるデザイン。ペアで身に着ければ2人の絆も深まること請け合いです。またアマゾナイトは身に着ける人にアクティブさを与えてくれる石だといわれています。表現力やコミュニケーション能力を高めてくれるので、恋人や友人との関係を良好に保ってくれますよ。

しなやかで力強いパワージュエリーを身に着けて

現代のトレンドに合わせてアマゾナイトを身に着けるなら、ティファニーの「パロマピカソ シュガースタック」が一押し。ティファニーブルーにも似た色合いの大粒のアマゾナイトが、オールシーズンのファッションにマッチしてくれます。アマゾナイトのパワーを最大限に引き出すなら、ネックレスとして胸元に飾るのがベスト。アマゾナイトの天然石は比較的手に取りやすい価格なので、ストーンショップで石を購入すればカスタムメイドも楽しめます。アマゾナイトは柔らかい石なので、加工をするのであればカボションカットがおすすめ。このカット手法はアマゾナイト本来の模様や色合いを生かした優しい丸みのあるデザインに仕上がるので、大人の女性らしさを演出してくれますよ。

アマゾナイトのお手入れには、流水と月光が最適。1時間ほど流水にさらし邪気を洗い流した後、月光の清らかなエネルギーをチャージしてあげると良いでしょう。月のパワーが最も強くなる満月の夜に、一晩月明りを浴びせてあげればパワーストーンの力が強まります。

肌寒い季節の装いに、深みのある色合いと柔らかない印象が魅力のアマゾナイトをプラスしてみてはいかがでしょうか。

アマゾナイトのブレスレット

アマゾナイトのピアス

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