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Journalジャーナル

美しさに自信が持てるプラチナの魅力

Issue | 2019.10.02

毎日身に着けたいのは、お気に入りのプラチナジュエリー。大人の女性の肌を艶やかに彩ってくれるのはプラチナジュエリーの輝きならでは。ビジネスシーンにも休日のおでかけにも、それぞれの場面で女性を美しく見せてくれるプラチナ素材の魅力に迫ります。 Photo: Ikuo Kubota (OWL) / Text: Tomoko Katoh

輝くプラチナの秘密

結婚指輪でもお馴染みのプラチナは、約20億年前に巨大な隕石が地球に衝突して誕生したといわれています。現在は南アフリカ共和国とロシアを主な産出国としていて、1トンの原鉱石からわずか3グラム分のプラチナしか採取することができないという貴重な素材。その希少性の高さから、古代より特別なジュエリーとして扱われてきました。他の金属に比べると酸化しにくく熱にも強いことから、古代エジプト第18王朝時代にファラオの装身具としても使われていたのだといいます。

ひとことでプラチナと言っても、実はいろいろな種類があります。プラチナの純度を表すのは「Pt」という指標。ジュエリーの世界では、「Pt1000」から「Pt850」までがプラチナの純度が高い商品だと定義されています。その中で結婚指輪や婚約指輪の素材として使わることが多いのが、「Pt900」と「Pt950」の2種類。一見すると「Pt1000」が1番良品かと思いますが、純度100%といわれるプラチナは黒みがあり強度は弱いため、ジュエリーとしての人気はあまりありません。プラチナという言葉から想像する白金の輝きは、パラジウムなどの白い金属を含んだからこそのプラチナの色合いです。天然の白金色が長年愛用していても色褪せないという特性から、プラチナは永遠や純粋の象徴として親しまれています。

ティファニー プラチナリング

カルティエ プラチナリング

時代を超えて愛され続ける素材

プラチナを1番最初にジュエリーとして取り入れたのは、カルティエの3代目ルイカルティエ。ルイカルティエはプラチナに魅せられ、「プラチナこそ貴金属の王である」と称したほどなのだとか。それまでジュエリーにメインで使われていた白い金属はシルバーでしたが、シルバーの耐久性という欠点を解決するためにプラチナを扱うようになったそう。現在はカルティエをはじめ、ティファニーやハリー・ウィンストンなど名だたるジュエラーでも「Pt950」のプラチナが多く使われています。

18世紀後半には、ヨーロッパ各国でプラチナの人気が高まり加工が始まりました。その中で最もプラチナに執心していたのが、フランスのルイ16世。ルイ16世は「プラチナは王にのみふさわしい貴金属である」と語り、専属の金細工師へオーダーし数多くのプラチナ宝飾品を作ったといわれています。スペインのカルロス3世もプラチナを愛し、ローマ法王ピウス6世への献上品としてプラチナの聖杯を贈りました。ヨーロッパで発祥したプラチナ人気はその後も止まず、1937年に行われたエリザベス皇太后の戴冠式用にはプラチナの王冠が作られました。大富豪エヴァンシュピーゲルと婚約したミランダカーをはじめ、歌手のリアーナなど現在もセレブリティのプラチナジュエリー愛は途切れることを知りません。

上品な女性らしさを魅せたいおでかけのお供に

白く柔らかな煌きを持つプラチナは、日本人に肌馴染みの良い素材だといわれています。プラチナジュエリーを身に着けると、手元や首元をしなやかで上品な印象にしてくれます。プラチナの輝きは華やかながらも上品で落ち着き感があるので、シーンを問わずに身に着けられるのもポイント。ビジネスシーンでのスタイリッシュなパンツスタイルにも、華やかなパーティのカラフルなドレスと合わせてもバランス良くコーディネートを整えてくれます。

プラチナジュエリーが映えるファッションは、ホワイトやグレー、ベージュなどの淡い色合いのフォーマルスタイル。きちんと感のあるおしゃれ着にも遊び心と女性らしい美しさを添えてくれます。カジュアルスタイルでは、デニム生地と合わせるのがクール。デニムパンツはもちろん、デニムジャケットからのぞく指先に華奢なプラチナリングを重ね付けすればこなれ感のあるファッショニスタとして注目されることでしょう。

プラチナは変色せず白金の輝きを保ち続ける素材ですが、耐久性があるからといって普段のお手入れを怠ることは禁物。毎日着用後には、柔らかな布で優しく拭きあげることで輝きが長持ちします。着用年数が経過すると細かなキズができるため輝きが鈍ることもありますが、購入店舗などでの表面の磨き直しをすることで元の輝きを取り戻してくれます。

今年の秋はONの日も、OFFの日も、女性らしさにさりげなく華を添えてくれるプラチナジュエリーでコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ブルガリ プラチナリング

ハリー・ウィンストン プラチナリング

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